冬の訪れを告げる昆虫「雪虫」。初雪の少し前に現れ白くフワフワと飛ぶ姿は、季節の関係もあり雪と見間違えることも。
そんな雪虫が今年2019年、北海道で大量発生しています。
40年間、雪虫の生態について研究する専門家が「十数年に一度の異常な多さ」と言う今年。
実情は、実際の写真を見た方が早いですね。
これ全部雪虫 pic.twitter.com/4UcdWSA7pA
— 昇篤 (@f8633ce10a2b41f) 2019年10月20日
この視界に見える小さいの、全部雪虫…
— 次郎等も(ネトフリでガルパン見るのに忙しい澤梓ちゃん原理主義者) (@jB0nAvdIieVtz30) 2019年10月20日
多分万匹単位で轢いて歩った… pic.twitter.com/7ZkghhunQ6
うわぁ、、、
これぜーーーんぶ、「虫」です。
これでは呼吸できないですね(^^;
雪虫とは?
(Wikipediaより画像引用)
そもそも、雪虫とはどんな虫なのでしょうか?
雪虫=アブラムシ
雪虫とは「アブラムシ」の仲間の昆虫のうち、白腺物質を分泌する腺を持つものの俗称・総称です。白腺物質とは、雪虫の代名詞でもある白い綿のように見える部分です。
(アブラムシ=ゴキ◯リを指すこともありますが、ここでは別物です^ ^)
そして、今年大量発生している種類は、下記の2種類です。
・「トドノネオオワタムシ」
・「ケヤキフシアブラムシ」
雪虫の生態
雪虫は、非常に変わった、儚い生態で知られています。
まず、春から夏にかけて、雌が単体で子どもを作る「単為生殖」を繰り返して数を増やします。その後、秋が深まる頃に「産生虫」と呼ばれる特別な雌が現れます。
そして、産生虫の単為生殖から産まれた「口の無い、生殖だけに特化した雌雄の成虫」が何も食べないまま交尾を行い、産卵ののちに死亡、卵が冬を越しまた春へと繋がるのです。
交尾のためだけに生まれてくるって、どんな感じなんでしょうね…(´・ω・`)
大量発生の原因
雪虫は毎年、冬の前に発生することで知られていますが、今年2019年は十数年に一度の異常な大量発生と言われています。
今年の大量発生の原因として、残暑が挙げられます。今年、北海道は9月に真夏日を記録するなど、道内各地で暑い日が長く続きました。
先ほど生態の箇所で述べたように、雪虫は夏の間に数を増やします。
残暑の影響で単為生殖ができる期間が延びたことにより、十数年に一度の大量発生に繋がったと考えられるのです。
対策方法
雪虫が大量発生すると、
・目や鼻、口に入る
・服につく
など、なかなか厄介です。
対策方法として、
・メガネやマスクを着用する
・帰宅後、掃除機で吸い取る
などの対策が有効です。
決して手で払おうとはしないように。雪虫は非常に潰れやすいので、服が悲惨なことになります。
掃除機で吸い取る際にも注意が必要。ブラシを掃除機の先端に取り付け、優しく吸い取りましょう。
まとめ
冬の厄介者、雪虫。
この記事では、そんな雪虫の生態、大量発生の原因、また対策法をご紹介しました。
雪虫の儚い生態に思いを馳せるのも、また一興…?