「ギター初心者でも弾ける、簡単な曲を教えてほしい」
こんな方向けの記事です♪
ギター初心者にとって基礎練習は確かに大事ですが、ずっと地味な練習ばかりだと飽きてしまいがちですね。そんな時、弾ける曲があるとギターが楽しくなり、練習のモチベーションも上がるもの。
というわけでこの記事では、元バンドマン&軽音楽部の筆者が、ギター初心者向けの曲を厳選してご紹介します。
すぐに弾くことができる超簡単な曲はもちろん、少し難易度のある凝った曲までレベル別に取り揃え。練習に当たり、ギターの様々なテクニックを網羅できるように厳選しました。
また、弾き語り曲(アコギ)篇とバンド(エレキ)曲篇に分けて紹介しますので、やってみたいスタイルの方をご覧ください。
この記事を参考にすれば、楽しんで演奏しながらギターが上達できますよ♪
それでは早速
ギターの基礎の確認
ちょっとその前に、ギターを演奏する際の基礎的な技術を確認しておきましょう。
ギターの弦の正しい押さえ方
ギターは、弦の押さえ方がとても重要。ちゃんと出来てないと音が綺麗に鳴りません。ギターの弦の正しい押さえ方を確認しましょう。
✔弦は指を立てて押さえる!
指を立てて弦を押さえましょう。第2関節を曲げて、フレットに対して垂直に近い角度で押さえるイメージです。
ギターは弦と弦の間隔が狭い楽器。指が寝ていると、近くの弦に指が当たってしまい、綺麗に音が鳴りません。また、指が立っている方が、より少ない力で弦を押さえられます。
押さえる弦はしっかりと押さえ、開放弦になっている弦には当たらないように意識しましょう。押さえた状態で弦を一本ずつ弾いて確認すると効果的ですね。
正しいギターピックの持ち方
続いては、ピックの持ち方です。ピックは人差し指の先の外側と、親指の先で軽くつまむ感じで持ちましょう。残り3本の指は握り込まずに脱力してブランブランと垂らすイメージです。
腕全体の力を抜き、手首を柔らかくしてストロークしましょう。
力を入れすぎると手首が硬くなり、力を抜きすぎるとピックが飛んでいきます。ちょうど良い加減を見つけましょう!
カポ(カポタスト)を買おう!
特に弾き語り用のコード譜は、カポを付ける前提で書かれたものが多くあります。バレーコードばかりの難しい曲でも、カポを付けることで、オープンコードのみで簡単に押さえられるようになります。
エレキギターでも同様に使うことがあるので、買っておいて損はありません。挫折しそうなときに救ってくれますよ。
ギター初心者におすすめの練習曲【アコギ・弾き語り】
さあ、いよいよ練習曲を紹介していきます。
レベル1:超簡単レベル
Stand By Me/Ben E. King
洋楽を知らない人でも一度は聞いたことがあるであろう、超有名なベン・E・キングのヒット曲です。
簡単なコードだけで構成されており、テンポもゆったりめなので、初心者がまず練習するのにピッタリの曲です。
「弾けた!」という成功体験を味わうことで、練習のモチベーションUPにも繋がりますよ。
✔️演奏アドバイス
ただ指を動かすだけの基礎練習から、一歩先のステージへ。コードを曲のリズムに合わせて弾く感覚を掴みましょう。
まずは綺麗にコードを鳴らすことを意識。余裕が出てきたら、ストロークのリズムも練習すると良いでしょう。
さくら(独唱)/森山直太朗
こちらも超有名、森山直太郎のヒットバラードです。この曲は「カノン進行」と呼ばれるコード進行の練習になります。カノン進行は音楽のジャンルを問わずありとあらゆる曲に使われているので、一度覚えてしまうと非常に汎用性が高いです。
ゆっくりとしたテンポなので、初心者に優しい曲でもあります。
✔️演奏アドバイス
テンポがゆっくりなので、最初のうちは次のコードを思い出しながら弾きましょう。練習する中でC・G・Amなど、基本的なオープンコードの指の配置に慣れてくると思います。
弾き語りの魅力である、しっとりとした雰囲気を意識して演奏しましょう。
summer song/YUI
簡単なコードからなる曲です。爽やかな夏のナンバーですね。
✔️演奏アドバイス
Bメロではリズムを意識したストロークの練習をしましょう。「ジャッジャッ」というアコギならではのアタック音を意識しつつ、楽しみながら演奏しましょう。
レベル2:ちょっとレベルアップ
チェリー/スピッツ
スピッツのヒット曲です。この曲でもAメロでカノン進行が使用されています。
初心者向けの曲として紹介されることが多いですが、スキップするような軽快なリズムのストロークを習得する必要があり、このレベルで紹介します。
✔️演奏アドバイス
スキップのような爽やかさの正体は、「ハネ」とか「シャッフル」と言われるリズム。
アップストロークのタイミングを意識しましょう。「ズンズンチャ、ズチャッチャズンチャ」といった感じで口でリズムを確認しながら掴んでいきましょう。
ロード/THE 虎舞竜
単純なコード進行の繰り返しからなるので、覚えるのは比較的簡単です。
ただし、コードチェンジのスピードが比較的速い曲。オープンコードをスッと一発で押さえられるように練習しましょう。
レベル3:慣れてきたら挑戦!
カブトムシ/aiko
弾き語りの定番、aikoのヒットバラードです。
7thなどのおしゃれなコードが使われており、コード進行も複雑になってきます。しかしその分、弾けた時の達成感は格別ですよ。
マスターすれば、自分の中のコードのパターンの引き出しが確実に増えます。
✔️演奏アドバイス
単純なメジャー・マイナーコードとは一味違う、7thコード等が出てきます。単純なコードとの押さえ方の違い&響きの違いを意識して練習しましょう。
また、歌のメロディーもスケールにない音(単純じゃない音)が入ってくるので、コードの音をしっかりと聴きながら歌いましょう。
Lemon/米津玄師
ドラマ主題歌にもなり社会現象を巻き起こした、米津玄師の大ヒット曲。「弾いてみたい!」という方も多いのではないでしょうか?
普通の曲ではあまり使われない、特殊なコードも登場します。また、リズムは「チェリー」で練習した「ハネ」です。難しいポイントはありますが、弾けたら間違いなくドヤ顔できますね。
✔️演奏アドバイス
難しいコードは急にスッとは押さえられないもの。指が慣れるまで繰り返し押さえましょう。
またハネのリズムは「DJの音」をイメージすると掴みやすいかもです。切ない曲ですが、伴奏はノリの良いヒップホップ調ですので、一定のリズムをキープしてストロークしましょう。
さよならエレジー/菅田将暉
菅田将暉が歌う、疾走感が魅力のロックナンバーです。ドラマ「トドメの接吻」の主題歌となり人気を集めました。
アコギを激しくかき鳴らすストロークから入るこの曲は、しっとりした弾き語り曲とは一線を画しています。
✔️演奏アドバイス
激しくも正確なストロークを意識しましょう。コードチェンジ自体は速くないのですが、ストロークが速いので、力まずに
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エレキギター・バンド
レベル1:超簡単レベル
曇天/DOES
決まったパワーコードの繰り返しからなる、エレキギター初心者が最初に練習するのに最適な曲です。
簡単な曲ではありますが、基礎的なミュートやカッティングの練習にもなり、汎用性の高いテクニックが身につきます。そしてカッコいい。
ギター以外のパートも比較的簡単ですので、初心者バンドが最初に練習する曲としてもピッタリですよ。
✔️演奏アドバイス
まずはパワーコードを綺麗に鳴らすことを意識しましょう。
また、イントロのリフで登場するミュートが肝です。しっかりと全ての弦をミュートして、「チャカッ」という音が出せるように練習です。一本ずつ弾いて、ミュート出来ているか確かめると良いですね。
Smells Like Teen Spirit/
パワーコードの繰り返しのリフが印象的な、有名な洋楽。日本のアーティストもカバーしており、色んな人の演奏を参考にできますよ。
こちらも簡単な割にカッコいいので、弾けたら達成感がありますね。「弾けた!」という成功体験の積み重ねが自信とモチベーションを産んでくれます。
✔️演奏アドバイス
パワーコードのコードチェンジをキレよく行いましょう。次に移動するフレットはどこかを意識することで、到達地点に素早く移動できるようになります。
レベル2ちょっとレベルアップ
リライト/ASIAN KUNG−FU GENERATION
疾走感がカッコいい、アジカンのナンバー。アニメ「鋼の錬金術師」のOP曲としても有名ですね。
こちらも初心者バンドに人気の曲です。ミドルテンポくらいなので、弾きやすさとカッコよさの良いところ取りですね。
✔️演奏アドバイス
リードギターは、イントロのリフでオクターブ奏法が登場します。指と指の間隔を意識して練習しましょう。このオクターブ奏法のとき、鳴らすのは押さえている2本の弦だけで、他の弦はミュートです。
リズムギターの方は、歌いながらでも、比較的簡単です。
ふわふわ時間/放課後ティータイム
アニメ「けいおん!」の中で主人公たちが演奏する曲です。主人公・唯はギター初心者という設定になっていますが、中の人はプロなので、絶望して挫折しないように、、
✔️演奏アドバイス
メジャー・マイナーそれぞれのバレーコードがバランスよく登場します。形を覚えましょう。ミドルテンポくらいなので、比較的弾きやすくノリも良い曲。楽しみながら演奏しましょう。
少女S/SCANDAL
ガールズバンド「スキャンダル」の初期の曲です。メンバー全員が初心者から始めたということもあり、ギターも比較的簡単になっています。
✔️演奏アドバイス
コード進行は基本的に繰り返しです。ただし、バレーコードでコードチェンジが比較的早いのが特徴。バレーコードをスッと押さえられるように練習しましょう。
また、リードギターはイントロで単音弾きが出てきます。効率よく小さな動きで運指をするように意識しましょう。少しですがチョーキングもあるので、いかに気持ちよく弾くかがキモですね。
Smoke On The Water/Deep Purple
パワーコードのもう一つの押さえ方を練習できます。
慣れてきたら挑戦!
前前前世/RADWINPS
説明は不要の大ヒット映画、「君の名は。」の主題歌です。当時、初心者バンドで挑戦して挫折した方も多いのでは?
イントロのリフで登場するメロディーの単音弾きがマスターできれば自慢できますよ。
✔️演奏アドバイス
とにかくイントロが弾ければOKです。8分音符のリズムで正確に弾けるように、曲やメトロノームに合わせて練習しましょう。弦を押さえている時も開放弦の時も、同じように粒を揃えることを意識すると良いですね。
瞬間センチメンタル/SCANDAL
こちらもスキャンダルの曲ですが、少し難易度が高め。ロックでクールな曲なので、マスターしてバンドで是非演奏してみたいですね。
チョーキング、ブリッジミュートといったテクニックが登場します。
✔️演奏アドバイス
イントロのリフで、怒涛のチョーキングです。チョーキングのコツとして、ネックをしっかりと握り込み、親指を支点として手首ごと回すイメージです。最初は指が痛いと思いますが、この方法で演奏すると比較的少ない力でチョーキングできますよ。
またAメロではブリッジミュートが出てきます。手刀部分で弦のリアぎりぎりをミュートします。全てダウンピッキングなので慣れないうちは腕がキツいと思いますが、肩と腕の力を抜いてより小さな動きで弾くように意識しましょう。
まとめ
楽器を練習する上で最も大切なのは、継続すること。ギターはもちろん、楽器全般に言えることです。
練習するモチベーションを保つために、演奏できる曲を増やしていきましょ!
練習が楽しくなると自然に継続できるので、1ヵ月後、3ヵ月後、半年後、そして1年後にもなると、驚くほど上達していますよ♪
今回はこの辺で。