✔️ちょっと曲を聴いただけで、耳コピできるようになりたい!
✔️セッションで即興で演奏できるようになりたい!
上記が当てはまるなら、読み進めていきましょう♪(´ε` )
この記事を書いている僕自身のスペックを一応話しておきます。
・音楽を始めるたのは大学から(ピアノ、ギター等)
・ポップスやロックは一度聴けば大まかになら演奏可能
・セッションはコード進行を見れば即興で参加可能
耳コピ・即興演奏は、割とマッハでできます(^-^)v
ではなぜ、耳コピや即興演奏がすぐにできるのかというと、答えは「曲のキーがわかっているから」なのです。
この記事では、
✔️「曲のキー」の見つけ方
✔️その「キー」において「使える音」
について説明していきたいと思います。
この「キー」は、音楽の仕組みを理解するための、まさに「カギ」になってきます。 即興演奏や耳コピはもちろん、作曲にも活かせます。
この記事を読んでキーを理解すれば、耳コピ・即興演奏が得意になること間違いなしです!
曲の中で使える音階「スケール」
まずは曲の中で使える音「スケール」について。
規則的な間隔の音の並びのことを「スケール」といいます。
ポップスやロックなどでは転調しない限り曲のキーが決まっています。 そして、あるキーにおいて、基本的に使える音の並びは決まっています。
キーの中で基本的に使う音の並びに、 「メジャースケール」と「マイナースケール」があります。
メジャースケール
「メジャースケール」は明るい雰囲気の曲(メジャーキー、長調)のときに使われます。
(例) Cメジャースケール
この「全 全 半 全 全 全 半」
の間隔で並ぶ音の並びこそが、メジャースケールなのです。
始まりの音が「ド」(=C=ハ)のとき、この音の並びを「Cメジャースケール」といい、 このスケールの音を基本とした曲のキーを「Cメジャー(ハ長調)」といいます。
このメジャースケールの音の並びは、始まりの音が移動しても、「ドレミファソラシド」に聴こえるメロディーです。(あとで詳しく説明しますね^^)
マイナースケール
「マイナースケール」は、暗い雰囲気の曲(マイナーキー、短調)のときによく使います。
実はマイナースケールは、メジャースケールの並びの始まる場所が変わっただけのスケールになります。ですので、同じ音を使ってメジャースケールとマイナースケールの2種類を現すことができるのです。
マイナースケールをメジャースケールと比較すると、以下のことがわかります。
・始まりの音が、「並び」でいうと2個前、「絶対音感」でいうと1音半下にずれる
つまりCメジャースケールの音を使ってマイナースケールを現すと、「C」の2個前の「A」から始まるということです。このときスケール名は「Aマイナースケール」となります。
Aマイナースケールを基本とした曲のキーを「Aマイナー(イ短調)」といいます。
(例) Aマイナースケール
Cメジャースケールと使っている音は同じですね。
あるキーの曲をメジャーorマイナーどちらでも表すことができるので、表裏一体と考えてください。
また並びがメジャースケールと変わっているため、マイナースケールは、音の並びの間隔が「全 半 全 全 半 全 全」と変わることが注意点です。
暗い雰囲気の曲の場合、普通マイナースケールであらわします。
メジャースケール、マイナースケール関係なく、キーによって使えるスケールは決まるので、 例えば曲のキーが半音高くなると、スケールも半音高くなります。
(例) C#メジャースケール
相対音感が大事
いよいよキーの見つけ方!と行きたいところですが、 その前に少し相対音感の話を、、、。
このあとの内容に進むためには理解しておいた方がいいので、しばしお付き合いください。
ここで、楽器を用意ッ!!
先ほどの説明を参考に「Dメジャースケール」を弾いてみてください。
実際に弾いている音階は「レミファ#ソラシド#レ」。 でもメロディーとしては「ドレミファソラシド〜」と聞こえるのではないでしょうか。
(はじめてのおつかいのオープニングの曲の、「ド〜レミ〜ファ〜ソ〜ラシ〜ド〜」のメロディーを思い出してください。一緒ですよね^ ^)
この感覚が相対音感です。キーを見つける上で大事な感覚です。
ちなみに、相対音感は誰でも持っている感覚と言われています。 この音はこの音より「相対的に」高いor低い、と感じる感覚ですので、 歌を歌えたりメロディーを感じたりすることができるということは、相対音感があるということなのです。
ちなみに、上記のDメジャースケールで 、音階通り「レミファ#ソラシド#レ」と聞こえた方は絶対音感も持っているということになります。
とはいえ、絶対音感を持っている方でも、相対音感は持っているので、意識して聴けば「ドレミファソラシド」のメロディーに聞こえるのではないでしょうか。
また、相対音感は、いつからでも鍛えれば強くなるので、ご安心を。
終止感のある音「トニック」
ここで質問。
もう一度、Dメジャースケールを弾いてみてください。
どの音に「落ち着いた感覚」を感じますか?
おそらく、スケールの始めもしくは最後の音、(つまりDメジャースケールのときのD=レ)に「落ち着いた感覚」を感じた方が多いのではないでしょうか。
(安定した感じ、帰ってきた感じ、終わった感じ、ホームな感じ…etc。しっくりくる表現で大丈夫です^^)
言われてみれば…なんとなく…で大丈夫です!自分の感覚を信じてください。
この感覚を「終止感」といいます。
「終止感」のある音は、「ドレミファソラシド〜」と聞こえるメジャースケールの中の相対的な「ド」にあたる音で、そのスケールの基本の音になります。
この終止感のある音を、「トニック」といいます。
曲の中でどの音がトニックに当たるかが分かれば、自ずとその曲のスケールとキーが分かるはずです。
曲の中でトニックを探すことが=その曲のキーを見つけること
上記の通りです。
(曲の中で、「レ(D)」の音が終止感を感じたら、その曲のキーはDメジャーということですね^ ^)
終止感を感じる音=ドに聞こえる音=メジャースケールの始まりの音=トニック
マイナースケールの場合
ちなみに暗い曲の場合、「ラ」に聞こえる音の方が自然に終止感を感じることがあります。
その場合、「ラ」に聞こえる音をトニックとし、その音を始まりとするマイナースケールで現します。
もちろん、スケールの中で2個上のメジャースケールで表しても間違いではありません。
(暗い曲の中で「シ(B)」が「ラ」に聞こえたら、その曲のキーはBマイナー。とはいえDメジャーでも間違いではない)
暗い曲の場合、ラに聞こえる音=トニックとする方がしっくりくる場合がある
「キー」の見つけ方!
お待たせしました。いよいよ具体的なキーの見つけ方を伝授します!
いま一度確認。 「キーを見つける」=「終止感のある音・トニックを探す」 これだけでしたね。
さあ、楽器を持って、好きな曲を流してみましょう。
メジャースケール
まずは、明るいメジャーキー感のある曲から説明します。
メジャースケールの音の並びを思い出してください。
注目すべきはすぐ下の音。
半音下に音があるのは、1番目(8番目)と4番目の2つだけですね。
探すのは、トニック、つまり1番目(8番目)の音です。
この時点でかなり絞られますね。
これがトニックだ!と思ったら、その半音下の音を鳴らしてみてください。
しっくりきますか?
自信がなければ全音下も鳴らしてみましょう ^ ^
ずれている感じ、気持ち悪い感じがしたら全音下はスケール外。
つまり、トニックもしくは4番目の音を見つけられたということになります。
この時点で単純計算でトニックである可能性は2分の1。
そして4番目(ファに聞こえる音)は不安定に感じる音ですので、そもそも終止感を感じる可能性は低いでしょう。
つまり、終止感を感じた音の半音下がしっくりくれば、その音がトニックです。
一応、曲に合わせて見つけたメジャースケールを弾いてみましょう。
ぴったり合っている感じがしたら、間違いなく正解でしょう♪(´ε` )
マイナースケール
次に、暗い曲の場合。
暗い曲の場合は、トニックを「ラ」に聞こえる音で現すのでしたね。
この場合、終止感を感じた音の全音下がしっくりきます。
「暗い曲&全音下がしっくりくる」場合、スケールの中で「ラ」に聞こえる音を見つけたことになるので、その音から始まるマイナースケールがその曲のキーということになります。
もちろん、始まりの音が2個上のメジャーキーでも表せます。
裏ワザ:明るい曲なら、サビの最後の音がトニックである可能性!
ここからは、裏ワザです…!( ͡° ͜ʖ ͡°)
明るいメジャーキー(長調)の曲に多いのですが、サビの最後の音=トニックである確率が非常に高いのです。
サビの終わりで、曲をプツッと止めてみてください。
気持ち悪くなく、「一旦ひと区切り、ここで終わってもおかしくない」と感じたら、その最後の音こそがトニックである可能性が非常に高いといえるのです。
ダメ押しで半音下も確認して、曲に合わせてスケールを弾いてみましょう。
これでしっくりくれば、ほぼ確実にその音がトニックです!
曲のキーを見つけること=「終止感のある音・トニック」を探す
曲の中でトニックだと感じた音の半音下の音もしっくりくるか
裏ワザ:メジャーキーの曲のサビの最後の音がトニックの可能性が高い
最後に
お疲れ様でした!
感覚に自信がない方もご安心を。相対音感は鍛えれば鍛えるほど強くなるので、普段から終止感を意識して音楽を聴くだけで、いくらでも伸ばせます。
曲のキーがわかれば、
・曲の仕組みがわかる
・少し聴いただけで耳コピできる
・即興演奏できる
上記のようになります。
耳コピ・即興演奏のスペシャリストですね。
わからなくなったら、何回でも納得できるまで読み返してみてくださいね^^
最後に音楽理論を理解するのにおすすめな本をご紹介しておきます。
✅マンガでわかる!音楽理論
初心者におすすめの音楽理論本。
音楽理論といえば敷居が高い印象があり、初心者は避けてしまいがちです。
しかし、この本はマンガで楽しみながら読んでいけるので、音楽理論の全体を理解するのに最適な「入門書」といえます(^^♪
✅コード理論大全
コード進行の理論をまとめた、辞書的な一冊。
内容が硬めの本ではありますが、本気で音楽理論を習得したい方、コード進行の知識を得たい方にはおすすめです。中~上級者向けです(`・ω・´)
それでは、スキルアップしつつ、充実した音楽ライフを♪(´ε` )